気の利いた小型軽量のコンパクトレンズ。
Canonから新しく販売されたRFレンズ『RF50mm f1.8 STM』を 紹介します。
届いて1週間ほど使用したファーストインプレッションをお届けします。
このレンズについては続報もお知らせしたいと考えています。
日本での発売も目前に迫っていると思うので、購入検討されている方は是非参考にして欲しい。
私は現在EOSRPを使用している。今回このレンズを購入した理由は、RPと軽量で使いたいからだ。
『フルサイズで気軽に持ち運べる』はカメラを扱う人にとっての正義である。
このレンズは海外では『Nifty fifty=気の利いた50mm』なんて表現もされている
※本家EF50mm f1.8が元々この様に表現されている流れがある
RF50mm f1.8 STMの良いところ
コンパクトなボディ
このレンズの最大の特徴は、そのサイズである。実際に、今まで最小だったRF35mm f1.8 IS STMと比較してもこの小ささである。
RF35mmでも十分コンパクトだったが、この差は実際にカバンの出し入れや手に持った感じではかなりコンパクトになったと感じる。
このレンズを買ってから、常にRPにつけて持ち歩いているが重さは全く苦にならない。
今までのEF50mmをR系に付けるにはマウントアダプターが必要だったが、サイズをくらべると一目瞭然だ。
(出典:https://cweb.canon.jp/eos/rf/lineup/rf50-f18/)
ようやく、CANONから小さくて安いレンズが登場してくれ、嬉しい限りだ。
この機動力でこのボケを体感できるあたりがフルサイズの恩恵であり、この軽さが最大の魅力だと思う。
描写性能
実際に持ち出していくつか写真を撮ってきたので作例を紹介したい。
夜の暗い中の撮影。
玉ボケ(背景の光がボケて丸く見える状態)は綺麗に丸く出る。
私の技術の問題で若干ブレているが、必要十分だ。
続いては、日中の一枚。
f1.8で撮影したボケ感はこんな感じ。
自然なボケ感でとてもいい感じに撮影できる。f1.8まで絞っても解像感はそこまで損なわれず、いい感じに撮れるので写りに関しては申し分ない。
フルタイムマニュアル
オートフォーカスで被写体を捉えた後、シャッターボタンを半押しにしてコントロールリングを回すことで自動的にマニュアルフォーカスに切り替えができる機能だ。
今までは、AF/MFの切り替えボタンがありボタン操作が必要だったかこのレンズはスペースが少ないからか、そのボタンが省略されている。最初はMFの出来ないレンズか心配した。
かなり直感的に使いやすい機能だ
ただ、このフルタイムマニュアルを使用する比較的大きめな『ギューギュー』というおとがなる。フォーカス音の倍くらいの音がする。決してフォーカス音が小さくはないので、この『ギューギュー音』は気になる。
RF50mm f1.8 STMの残念なところ
小ささの代償としてIS(レンズ内手ぶれ補正)が無い事が最も残念である。
RPは、ボディ内手ぶれ補正がない為、手ぶれ補正が全く効かないことになる。
素人が暗所でISOを抑えて撮影使用とすると1/50のシャッタースピードでもブレてしまう。
今まで、IS付きのレンズしか使用してこなかった為、そのありがたみをあまり感じていなかったが、今回このレンズを使用してISの偉大さに気付かされました。
気軽に街中で足を止めてスナップ撮影をする人は手振れについては要検討だ。
自分のスタイルに合わせて判断して欲しい。
※しっかり立ち止まりカメラを構えて撮影できる場合さほど問題にはならない。
EOSR5やEOSR6の場合、ボディ内手ブレ補正があり7.0段分の補正が効くとの事なので、こう言ったデメリットは関係ない。
RPとの組み合わせで使ってみて
日中の撮影
シャッタースピードをかせげるので問題なく気軽に撮影ができとても満足だ。
また、レンズとボディ合わせてもとても軽量なため、持ち運びが苦にならない事は本当にメリットがでかい。このレンズを買ってよかったと実感できる。
夜間の撮影
撮影スタイルにもよると思うが、RPとの組み合わせでは少し厳しい様に感じる。
前述したように、ISが搭載されていな為、私のような素人では手振れが気になる。
三脚などを使用した撮影であればf1.8という明るさとあいまって問題なとおもう。
気軽に夜間スナップを撮る場合であれば、RF35mm f1.8 IS STMと組み合わせる事をお勧めする
まとめ
R5やR6をお持ちの方であれば、間違いなく買いの一本だと思う。ボディ内手ぶれ補正が使えるカメラにであれば、ボディキャップ代わりに使用しても良いほどコンパクトで取り回しが楽だ。
EOSR/RPでこのレンズを検討している場合、ご自身の撮影スタイルと照らし合わせ検討されると良いと思う。
写りはかなりしっかり写るし、何よりRPとの組み合わせは本当に軽い。
カバンに入れていてもなんの苦にもならない。
私は今までIS機能に頼り雑に撮影してきたので、これを機に丁寧に撮影をしてみようと思っている。
今憧れているオールドレンズでの撮影でも同じように手振れの問題は出てくると思うので、良い練習になると思う。